5月5日は日本の子供の日だ。同日は知的障害児の作品を展示する日本初の美術館「あいアイ美術館」の設立5周年の日でもある。同館で学ぶ人が増えるのにともない手狭になった「あいアイ美術館」は同日、新館へ移転することとなった。
「あいアイ美術館」は東京から電車で約1時間の埼玉県川越市にある。旧館は2階建ての日本家屋で、同市郭町の美しい日本庭園の中に位置し、庭園ではツツジが花開き、梅の実も見られる。
新館は旧館の北数十メートルの位置にあり、敷地面積約1千平方メートル。木造のカーブした2階建ての建物と、伝統建築様式の平屋の倉庫からなり、総面積は旧館の約3倍になる。
「あいアイ美術館」の粟田千恵子館長によると、新館は川越市政府が低価格で同館に提供してくれたもので、倉庫は今後画廊に改造するという。同館で学ぶ人たちが増え続けているため、これまでの旧館が手狭となり、美術作品展示の空間を確保するために新館への移転を決定したという。
内装が終わったばかりの新館内部は和式の部屋で、新しい木の香りが漂う。館内には知的障害を持つ児童たちが描いたサクラの花や富士山、有名人の肖像画などが展示され、畳の横の壁には大小様々の筆が掛けられ、芸術の雰囲気が漂っていた。「新華網」が伝えた。