上海浦東新区総工会の調査で、「ホワイトカラー」層は、解消することが難しい仕事の圧力と生活の圧力を抱えていることがわかった。一方で、多くの企業が市場競争に勝つために、業務の目標を重要な位置に据えている。他方では、住宅や子供の養育費など生活コストが高く、人々は給料を上げるための、あるいは昇進のためのいかなるチャンスも逃したくないと考えており、残業の「泥沼」に頭から飛び込み、肉体的・精神的な限界に挑むのである。
会社員が直面する職場の圧力は主に仕事の実績、地位昇進、仕事場の人間関係、仕事のスキルの4つの面から来る。68.7%の会社員が仕事の実績に対するプレッシャーを感じている。42.9%の会社員が人間関係のプレッシャーは主に直属の上司が原因であるとしており、上層部の指導者(36.9%)や同じ職場の同僚(34.0%)からのプレッシャーも無視することができない。
清華大学の鄒広文教授は、「現在、中国では多くの企業が『野性的な闘争文化』を信奉している。これは企業に高い利益をもたらすと同時に、人と人の極端な関係を浮き彫りにし、頻繁に競争することが強調される」と見ている。鄒教授は「企業は互いの信頼関係とコミュニケーションを重視する必要があり、団体精神を強調するべきある。そのような企業こそ将来性があり、社員にとっても良好な成長空間が生まれる」と考える。
また、企業は社員のプレッシャーの軽減に気を配り、有給休暇制度などを実施するべきである。休暇を取った社員はよりやる気に満ち溢れ、企業に更なる価値をもたらしてくれる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年5月25日