日本の厚生労働省はこのほど、国民の「健康寿命」を初めて推計した。それによると、日本人男性、女性ともに健康寿命は平均寿命より10年短いことがわかった。
「健康寿命」は、介護の必要がなく健康的に日常生活を送れる期間を指す。厚生労働省は、全国22万世帯の健康状態を調査し、それをもとに国民の健康寿命を推定。
それによると、2010年の日本人の健康寿命は男性70.42歳、女性73.62歳だった。しかし、2012年の日本人男性の平均寿命は79.55歳、女性は86.30歳で、2つの数値を比べると男性は9年、女性は12年の差がある。
日本は世界トップクラスの長寿の国と言われている。2010年の日本人女性の平均寿命は世界一、男性は4位だった。しかし、今回の厚生労働省の推計で、多くの日本の高齢者は「健康な長寿」でないがことが示された。
日本人の健康寿命を延ばすため、厚生労働省は食生活や運動環境を改善する具体的な政策を検討している。
2011年10月1日現在の外国人を含む日本の総人口は1億2800万人。65歳以上の高齢者の比率は23.3%で、世界一となっている。
厚生労働省が5月31日に発表した「完全生命表」では、2005年版「完全生命表」のデータと比べて、日本人女性の平均寿命は0.78歳、男性は0.99歳延びた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年6月4日