▽幸福な結婚生活を左右する3つの時期
まず、結婚してまもない時期。甘い恋愛の余韻が強く残る新婚の時期だが、1日中共に過ごすようになって、相手の欠点や自分と合わない部分が見えるようになり、「結婚前のあなたはこんなではなかったじゃない」「以前は大きな声で怒鳴ったりしなかったじゃない」など、不満が出てくるのがこの時期。2番目は、倦怠期。これは俗に言う「7年目の浮気」で、平凡な毎日を過ごすうちに、結婚関係がありきたりになり、夜の営みも減少。いつの間にかほかの異性に魅力を感じ、惹かれるようになるということがある。3番目が、40代から50代の時期。この時期は生活や仕事において、夫婦の間に距離ができ、双方の感情に隔たりができてしまい、コミュニケーションも減少する。
3つの時期の1つでも乗り切ることができなければ、夫婦関係に修復不可能な溝ができてしまい、2人の愛情も終わりを迎えるということになってしまいかねない。
▽結婚関係の維持は生涯のテーマ
まず、結婚するに先立ち、「愛しているから結婚する」のであって、「マイホームやマイカーのため」では決してないという最も基本的な原則をしっかりと思いに留めておかなければならない。そして結婚後は、配偶者の欠点を受け止めることが必要で、夫婦とは平等な主体であることを認めなければならず、自分のイメージに基づいて、配偶者に高い基準を要求したり、変化を求めたりしてはならない。
次に、夫婦関係に緊張が生じた場合、「異は残したまま同を求める」、さらに「和して同ぜず」という精神が必要だ。相違があるからこそ、夫婦は本当の意味で相手の存在を感じ取ることができ、コミュニケーションを強めることができる。また、夫婦で共に知恵を絞って現実の問題を対処し、生活の中で直面する数々の難関に立ち向かうことができる。
最後に、結婚することを決めたのであれば、配偶者や家族に対して相応の責任を負うことになるということを、自分自身に言い聞かせなければならない。気ままに離婚するというには決してかっこいいことではなく、問題解決にもならない。反対に、新たな悩みの種となるだけだ。そのため、結婚関係に危機が生じたとき、まず問題が何かを見極め、それを解決するために力を注がなければならない。問題が何か生じたからといって、すぐに離婚を持ち出すようでは、将来また結婚したとしても、家庭内の問題や結婚関係の危機に対処することはやはりできない。もし個人レベルでは解決できないほどの大きな問題が夫婦の間に生じたのであれば、心理カウンセラーに助けを求め、専門的な指導を仰ぐこともできる。
とにかく、離婚というものは、最後の最後の手段であって、軽率にしてはいけない。