職業上の地位と女性の体型には相関関係があることがこのほど、英国の最新調査で明らかになった。生命時報が伝えた。
英デイリー・メール紙の報道によると、英国肥満フォーラム(National Obesity Forum=NOO)による研究プロジェクトの統計データから、法曹、医学、ビジネス各業界で高いポストに就いている女性ほど、すらりとしたスリムな体つきをしていることが明らかになった。ここ15年近く、現代人の多くが太る傾向にあるにもかかわらず、このグループにある女性の体重だけが減っている。最新データによると、1997年には15%だったキャリアウーマンの肥満率は、2008年には14%に下がった。
NOOが2007年にスタートした英国人の肥満問題に関する長期追跡調査研究プロジェクトによると、職業上のポストが高い女性ほど、体つきはスリムだが、キャリア男性の肥満率は上昇傾向を呈している。男性の肥満率は、1997年の15%から2008年には20%まで上昇した。
英リーズ大学のアンドリュー・ヒル医療心理学教授は、現代の女性がますますスリムになっている要因として(1)女性は今でも、技能より容貌によって評価される(2)女性は一般的に、男性より負けん気が強い--の2点を指摘。「太った人は差別を受けやすいことを キャリアウーマンは心得ている。今の社会では、ルックスは女性にとって最も重要な『ステータス』。見かけから人を判断し、容貌で女性の品定めをすることは、珍しくも何ともない。今の社会では、太っていることがデメリットになることは確かで、特に女性にとってはなおさらだ」という。
体重約101キログラムの女性法廷弁護士ヘレン・ジャクソンさんは「弁護士業界では、太っている男性弁護士は受け入れられるが、太った女性弁護士は、拒絶されることが多い」と話す。「私が弁護士になった1975年ごろから、ルックス面で女性が受けるプレッシャーはだんだんと強まっている。昔と比べ、今の女性は容貌の奴隷に成り果てている」
「人民網日本語版」2012年7月9日