しかし、ロンドン五輪会場の大量空席の主な原因は、決して「報道関係者」ではない。デイリーメール日曜版が組織委員会のセバスチャン・コー会長の談話を引用して伝えたところでは、本当の原因は、非常に多くの企業が、得意先へのプレゼント用に入場券を買い占めたことにあるという。結局、これらの入場券は得意先に配られず、無駄になったのだ。コー会長は「このような態度が五輪の顔に泥を塗っている」と激しく非難した。
ロンドン五輪組織委員会はこの問題について、早急に対応措置を取るよう検討している。29日付英紙「ガーディアン」によると、組織委員会は再び軍隊を招集し、空席を埋める計画という。コー会長は「空席の一部は、兵士や学生に与えた。また、五輪委員会は、開場後30分経っても、入場券を持った観客が会場に姿を現さなかった場合、ほかの人に坐ってもらう制度も検討中という。
BBCは「五輪会場の観客数が極めて少ない光景は、4年間の北京五輪でも見られた。その時にも、メディアの間でさまざまな議論が展開した。開幕したばかりのロンドン五輪も、同じ問題に直面せざるを得なくなった」と伝えている。
「人民網日本語版」2012年7月30日