世界バドミントン連盟(BWF)が1日、ロンドン五輪バドミントン女子ダブルスで決勝トーナメント進出が決まっていた韓国2組、中国、インドネシア各1組の計4組を「無気力試合」を行ったとして失格処分にすると発表。韓国の中央日報や京郷新聞、東亜日報、韓民族新聞など有力各紙は2日、同ニュースを1面などで大きく取り上げた。中国国営・新華社通信のウェブサイトが報じた。
韓国最大の中央日報は「今回の五輪で、韓国代表団は誤審の最大の被害者であるにもかかわらず、選手らは品格ある態度を貫いていた。それなのに、バトミントンの代表選手の『無気力試合』は、韓国のスポーツ界のイメージを甚だしく下げ、五輪の精神から大きく逸脱。国家の恥だ」と非難した。
今回BWFに失格処分を下されたのは、チョン・ギョンウン(鄭景銀)、キム・ハナ(金荷娜)ペアとハ・ジョンウン(河貞恩)、キム・ミンジョン(金荷娜)ペアの計4人。いずれもベスト8入りし決勝トーナメント進出が決まっており、韓国は同種目でのメダル獲得に大きく期待していた。
「無気力試合」に関して、韓国のネット上では、「心が痛む。この事で、韓国のイメージが大きく崩れ、メダルを取るためなら手段を選ばない国だと思われてしまう」「失格になった韓国の選手には本当に失望した。これまで4年間流してきた汗と涙が、こんなことで水の泡になってしまって、あまりにもったいない」「スポーツ選手として恥ずかしくないのか。4年間一緒に汗と涙を流してがんばってきた仲間や徹夜で応援している国民に申しわけが立つのか」など、失格になった4選手に対する厳しい言葉が次々に寄せられている。
この件に関して、韓国の代表団は今のところ、なんのコメントを出していないものの、BMFに対しては抗議を出し、却下されたという。
「人民網日本語版」2012年8月2日