大型の台風11号(中国名:海葵)は、8日未明に浙江省象山県鶴浦鎮沿岸に上陸した後、浙江、江蘇、上海の各地域に猛烈な暴風雨をもたらした。今回の台風の影響で、空の便や高速鉄道は軒並み運行を中止、すでに3人が死亡、400万人以上が被災した。台風災害に見舞われた各地の住民約200人が一時避難し、直接的な経済損失は100億元(約1230億円)を上回る見通し。中国新聞社のウェブサイト「中新網」が伝えた。
国家減災委員会と民政部は8日午前8時、大型台風11号によって浙江省と上海市にもたらされた各種被害・損失に対し、国家4級緊急対策を発動した。7日に浙江省の被災地域に駆けつけた警報対策工作チームは、国家4級緊急対策チームに名称を改め、引き続き被災地域で災害状況の調査や救助活動の指揮にあたっている。
「人民網日本語版」2012年8月9日