真夜中に悪夢から目を覚まし、全身が汗でびっしょりになり、呼吸が乱れる--これは睡眠時の姿勢の問題かもしれない。米専門誌はこのほど、睡眠時に最も悪夢を見やすい姿勢はうつ伏せであるという研究結果を発表した。生命時報が伝えた。
香港樹仁大学の学者は670名(3分の2は女性)の大学生を取材し、夢に関するアンケート調査を実施した。アンケート内容には、睡眠時の具体的な行為、例えば夢を見る頻度、夢の印象の深さ、夢の主な内容、睡眠時の姿勢(横向き、仰向け等)が含まれた。その結果、うつ伏せで眠る人は「性」や「迫害」(縛られる、手錠をかけられる等して、身動きができない)等に関する夢を見やすいことが明らかになった。学者は、夢にこのようなシーンが現れやすい理由は、うつ伏せの姿勢により十分な酸素が得られず大脳が知覚を失い、体が外部からの刺激を受けていると勘違いするためだとしている。睡眠状態の大脳は、外部の環境や刺激から完全に剥離されていない。外部の刺激は大脳を通じて、特定の映像となって現れることがあるという。
「人民網日本語版」2012年8月20日