同ホテルの従業員によると、1307号室に宿泊した客の氏名は確かに陶偉で、27日午後1時ごろにチェックアウトした記録があるという。しかし、本人がチェックアウトしたかどうかについては明らかではない。記者は警察に確認を取ったが、死亡したのがCCTVサッカー解説員の陶偉氏に間違いないかどうかや、死因および死亡時刻などの情報を確認することはできなかった。
27日に陶偉氏が死亡したというニュースは、CCTV内部に瞬く間に広まった。心臓発作が死因ではないかと言う人もいたが、陶偉氏が常日頃から健康に気を遣いエクササイズに精を出していたことや、ネット上でも他殺の噂が飛び交っていることから、一体何か真実なのか、CCTV関係者も断定できなかったでも断定できなかった。その後、28日午前1時、済南公安公式ミニブログが、陶偉氏死亡の事実を公表した。
陶偉氏は1980年代、北京国安で活躍、国家ユースチームにも選ばれたことがある。北京国安を去った後、タヒチでサッカーを続けた。1994年に中国でプロサッカーリーグが始まると、四川全興に入り、1996年の引退まで同チームに在籍した。
「人民網日本語版」2012年8月28日