「技能訓練」、「婚姻家庭」、「女性としての教養」の3つの非学歴教育のうち、「女性としての教養」が特に注目を集めており、中でも「社交マナー」が最も人気。
現在、地方から上海にやって来る女性の出稼ぎ労働者の学歴は全体的に上海の地元の女性より低い。それが、同グループが競争力に欠ける主な原因となっている。同調査では、非上海戸籍の女性の「技能訓練」に対する需要が非常に高い。
古代中国では、家事の切り盛りがうまく家庭的であることが、女性に対する最高の評価だった。女性の家庭における役割に対する伝統的な見方は今でも引き継がれており、上海の女性は退勤後、ほとんどの時間を家族の世話に使わなければならない。そのためまとまった時間が取れないというのが、女性が何かを学ぶ際の高いハードルになっている。
しかし、同調査・研究では、回答者の70.8%が主に「会社」を通して短期の研修を受けると回答。半数以上が、1年に個人で払う短期訓練の学費は「500元(約6千円)」以下とし、多くの女性が「学習の主なルートは会社頼み。時間の点では家庭の制限を受ける。何かを学ぶ際の費用はもったいない」との態度を示している。実際には何かを学ぶことに対する積極性に欠けているようだ。
同調査の結果を踏まえ、調査・研究グループは、上海の働く女性を対象にした教育機構は今後、女性の需要に注目すると同時に、特色や人間味のある経営方法、カリキュラム設置を模索するよう提案している。
「人民網日本語版」2012年9月6日