「中国の各家庭の不動産は総資産の70%を占めている。一方の米国は30%にとどまっている。中国人はマイホームの購入が好きで、不動産が急速に高騰している。一方の米国は2007年の世界金融危機以降、不動産の値下がりが顕著。そのため、米国の資産も縮小している。中国は反対に不動産が高騰しているため、資産も増加している。それに中国の1世帯当たりの人数が比較的多く、人口も多い。そのため、中国全土のすべての家庭資産をまとめると米国のすべての家庭をまとめた資産総額を超えた。しかし、1人当たりの平均となると米国の4分の1にとどまる」。
このほか、中国の各家庭の総資産中、金融資産はわずか5%であるのに対し、米国は38%。反対に、中国の各家庭の総資産の70%は不動産であるのに対し、米国は30%程度であることに関して、「20年前の日本は不動産がバブル状態になり、全国の総資産が米国を大きく上回った。しかしバブルがはじけて以降は一気に目減りし、今ではわずか米国の60%となり、中国よりもずっと低い」と中国の現在の家庭資産の構造が大きなリスクを抱えていることを指摘した。
「人民網日本語版」2012年9月6日