ドラえもんは日本国民の「みんなのペット」で、国家を代表する文化大使になっている。ドラえもんのポケットの中に入っている数えきれないほどの道具、それは日本人にとって「科学が夢を実現できる」という信念をあらわしている。
ドラえもんの夢列車が開通
ドラえもんの作者で日本の有名な漫画家である藤子・f・不二雄の設定では、ドラえもんは2112年9月3日生まれ、今年9月3日は生誕100年前にあたる。ドラえもんは神奈川県川崎市に「特別住民」の身分を取得している。住民証には、写真、個人データ、身長、体重などの情報だけでなく、ドラ焼きが好きで、ネズミが嫌いなども盛り込まれている。 今年9月8日、作者の藤子・f・不二雄の故郷である富山県高岡市で「ドラえもん列車」が市内で開通し、少なくとも1年間運営されるという。列車はドラえもんの青い色で車体を塗られている。ドラえもんを象徴する黄色い鈴が掛けられ、車内はストーリに出てくる主人公のキャラクターイメージでいっぱい。日本メディアでは、この「夢の列車」は、ドラえもん誕生から今までに創造された、しかも今も続いている伝説的なストーリを象徴していると評されている。
博物館で体験できる夢の科学
日本の「ドラえもん文化」をもっと知りたいと思うなら、高岡市の「ドラえもん文庫」と川崎の藤子・f・不二雄博物館は必ず行くべき場所である。「ドラえもん文庫」は世界中で収集された「ドラえもん」のマンガがもっとも充実している場所である。藤子・f・不二雄博物館には、藤子・f・不二雄の約5万件の作品が収集されている。
未来の130の予言を含む
ドラえもんの意味は「神の贈り物の守護者」で、子供たちにとって最も魅力的なのは、その「限りなく道具が出てくるポケット」である。今まで、マンガとアニメの中に出てきたドラえもんの道具はすでに2000個を超えている。タケコプター、タイムマシンなどのシンボル的な道具はみんなに知られている。「ドラえもん」を研究する有名な専門家、富山大学の横山泰行教授によると、「ドラえもん」の中には、今後100年に関する130の予言が含まれている。その中の多くのはすでに実現あるいは間もなく実現できる予言だ。ある意味からいえば、「ドラえもん」は日本人の発明、創造のインスピレーションを刺激するものだ。この前、日本では「ドラえもん未来科学展」が開催され、ドラえもんの道具の一部分の昨日が類似する科学発明品が展示された。
ドラえもんは2002年、米国「タイム」誌から「アジアの英雄」に選出され、この栄誉を獲得する唯一のキャラクターとなった。日本人が依然として夢と科学のパワーを信じているかぎり、「ドラえもん」は国民的マンガであり続けるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年9月12日