中国の伝統的行事「中秋節」(旧暦8月15日、今年は9月30日)と建国記念日「国慶節」(10月1日)のダブル祝日による8日間の「大型連休」に、各商店はヒートアップしている。特に、今年上半期は景気が低迷していたことから、この大型連休は、商店にとって「激戦の場」となることが予想される。一方、多くの市民は、間近に控えた連休を前に焦燥感を隠せない。手元に届いた「披露宴招待状」は、「幸せな負担」となっている。北京晨報が伝えた。
▽老舗レストラン、1年前から披露宴の予約
老舗焼肉店「◆肉宛」(◆は火へんに考)の韓経理は24日、「当店では、国慶節連休の結婚披露宴は、ほとんどが半年以上前、中には1年以上前からご予約を頂いております。毎年、国慶節連休が年間を通じて結婚披露宴のピークとなりますが、今年は特にその傾向が強いです。面白いことに、法定休日がなかなか決まらなかったため、9月30日の予約は長い間ゼロでした」と話した。ムスリム料理店「鴻賓楼」の藺経理は、「法定休日が決まったとたん、披露宴の予約が殺到しました。9月30日のは、2階と3階には予約が入っていましたが、1階は空いたままでした。しかし、ここ数日で多数のお問い合わせを頂いておりますので、埋まるのは時間の問題でしょう」と語った。同店では、8日間の大型連休中に300卓以上の披露宴予約を受けており、ほぼ毎日、1階から3階までの店内全てで、新婚カップルの結婚披露宴が行われるという。
▽商業店舗、客足は一割増の見込み
結婚披露宴の主役2人以外に、結婚を控えた「結婚予備軍」も、各店舗にとって最も狙う価値のある顧客層であり、国慶節連休は、結婚を控えたカップルにとって、消費ピークとなる時機でもある。全城熱恋鑽石商場によると、9月の中・下旬に入り、マーケットの客足は前月比約10%増加、売り上げもそれにつれて伸びているという。同マーケットは、大型連休中、北京の有名婚礼写真館「聚焦婚紗」、ウエディングプランニング会社「花海閣婚礼策画」、婚礼写真スタジオ「蒙娜麗莎婚紗」など11社との共同企画により、「一粒買えば同じ大きさのものをもう一粒おまけ」キャンペーンを展開する。望京新世界百貨も、これから結婚を予定しているカップルを対象に、結婚・婚約指輪フェアを開催する。フェア開催期間中、周大福、周生生、六福珠宝、潮宏基、千葉、金至尊など各宝石専門店が、さまざまな優待・値引き合戦を繰り広げる。