▽官僚の子女ほど良い仕事が見つかる
清華大学が発表した調査結果によると、政府官僚の子女である大卒者の初任給が、一般人を13%(月収で約280元)上回ることが明らかになった。これは2年間の修士課程の修了者が得る給与に相当する。
清華大学中国経済社会データセンターは、2010年5-6月に「第1回中国大学生就業追跡調査」を実施し、研究データを取得した。調査対象となった19校の6059人の卒業予定者のうち、「両親のうち少なくとも一人が官僚(党の行政機関、事業単位、国有企業)」という条件に当てはまったのは14%だった。
これらの親のうち、大学・専門学校卒業以上の学歴を持つ比率は「非官僚」の6倍に達し、収入はその2倍に達した。また親の収入は、子女の収入に最も大きな影響を与える。両親の収入が1%増えるたびに、子女の初任給が3%増加する。一方で、戸籍や学歴などの要素による影響はほとんどない。これらの要素を加味しなかった場合も、両親の政治的資本による影響度は12%に達する。
「人民網日本語版」2012年9月27日