王府井書店での熱い販売光景はブックマーケットにおける「莫言ブーム」の一つの縮図にすぎない。北京西単図書大廈のスタッフの紹介によると、当日午前オープンしてから1時間も経たないうちに、200冊の『蛙』を含む9種の莫言の文学作品がどれも完売となり、現在出版社と緊急調達の連絡を取っている状態だ。
一刻も早く本を手に入れたい莫言の「ファン」は中国人だけではない。同じく王府井通りに位置した外文書店には12日普段より多くの「外国人の顔」が現れていた。ある75歳のオーストラリア人のお年寄りであるサンテン(Santen)さんはわざわざ書店まで足を運び莫言の『紅高粱家族』と『生死疲労』を買いに訪れた。これは外文書店が現在販売中の二冊の莫言作品の英語版なのだ。
「私のような高齢者には、是非彼の本を読んでもらいたいと思います。」とサンテンさんは述べた。
外文書店のスタッフの紹介によると、以前から莫言氏の作品を買う人は毎日いたが、今日ではそれを買いに来る人が急に増えたとのことだ。
(新華網日本語)