中国全国老齢工作員会弁公室(全国老齢弁)は18日、共産党中央組織部、中央宣伝部、文化部など16部門と共同で、「高齢者の文化建設をさらに強化するための意見書」を発表した。全国老齢弁の朱勇副主任によると、中国全国の高齢者が今後、映画館、スタジアム、観光地などへ入場する際には、優遇措置が適用されるという。人民日報海外版が報じた。
朱副主任は「今年12月に全国人民代表大会常務委員会で審議されることになっている『高齢者人権保障法』改訂版草稿には、高齢者向け優遇政策に関連する章が設けられる」と話した。政府が運営している観光地では、高齢者向け優遇策が講じられ、同時に、私営の観光地に対しても、高齢者の入場料を割引する措置を奨励する。
中国では、60歳以上の高齢者人口は、2013年に2億人を突破、2033年には4億人に達し、毎年1千万人のペースで増えると予測されている。今世紀半ばには、60歳以上の高齢者人口は、ピークの4億8700万人に達する見通し。
「人民網日本語版」2012年10月19日