さて、こうした苦しい経済問題の中で「家」というキーワードが出てきた。「家が高い」ゆえに「もっと稼がなければならない」し、稼いだお金は「家のローンにつぎこむ」。この大きな理由は、「結婚するなら借家ではなく持ち家」という根強い観念である。意中の女性が現れても、彼女たちの物欲と現実主義的金銭欲を満たせなければ結婚にはこぎ着けないし、彼女の両親にも「まずは持ち家を」とせっつかれることだろう。中国では、経済問題は生存競争だけにかかってくるのではない。愛情問題にも大きな圧力を加えているのである。
そんな“お疲れモード”な中国の男性が理想とする女性像は、「善良で質素で家庭的(19.8%)」「善良で親孝行(15.8%)」「自分と深い話ができる(13.4%)」と、癒やし系が人気のようだ。なお、女性に対する愛情表現としては、「老いても一生添い遂げる(34.7%)」の次に「もっと稼いで好きなものを買い与える(16.9%)」が位置づけられているのは皮肉ではないか?
(新華網日本語) 2012年10月19日