仕事で嫌なことがあったら「うっぷん晴らしルーム」へ行って、店長の顔写真が張られたクッションを殴ってストレスを解消する-----。湖南省長沙市内のレストラン店長、周軍さんは従業員向けにこんなユニークなたストレス解消法を考案した。湖南省の朝刊紙「瀟湘晨報」が報じた。
「うっぷん晴らしルーム」を何度か利用したことがあるという同レストランで働く劉さんは「以前、お客さんが蒸し料理を注文して、『蒸し料理は少し時間がかかる』と言っておいたのに、『晩すぎる』と罵られた。でも、“店長”を殴ったらすっきりした」と語る。
何群群・心理学専門家によると、「『うっぷん晴らしルーム』のように、実際の生活の状況を見たてて、『敵』を設定し、うっぷん晴らしをすると、うっぷん晴らしの副作用を合理的な範囲に抑えることができる。そして、不満を解消すると同時に、社会に危害をもたらすことを避けられる」。一方、同省の第二人民病院心理衛生センターの張宏耕・主任は「何かを殴ってうっぷんを晴らすというのは応急的な方法にすぎず、『患者』の症状が深刻な場合、他の人との誠意ある交流や意思の疎通を図って初めて、苦い感情を根本的に解消、調整できる」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年10月27日