米ワーナー・ブラザーズ・レコードを含む世界的な大手レコード会社が今年の年末から来年の初めをめどに、中国の音楽サービスサイト「酷狗」や「酷我」、「百 度」、「QQ音楽」などと協力し、楽曲の有料ダウンロード制度を試行することを、業界関係者が明らかにした。河南省紙「河南商報」が報じた。
有料サービスの料金体制の詳細は未定とされているものの、ターミナルサービス上では既に準備が進められている。「QQ音楽」や「百 度」などこれまでさまざまな楽曲を基本的に無料で提供してきた中国のサイトはいずれも傘下の音楽商品を統合し、全面的にデジタル化された正規版の音楽プラットホームの構築に力をいれる。QQ音楽市場の幹部は、「各音楽プラットホームとレコード会社15社が共同で、定額料金制度の試行を模索している」ことを明らかに。プランを設け、ユーザーが必要に応じて異なる料金制度を利用できるようにしたい考えだ。例えば、月額7元(約84円)のプランでは、1カ月にダウンロードできる楽曲は7曲、20元を払ればダウンロードし放題になる。楽曲の音質はCDと同じレベルになるという。
統計では、中国国内の音楽市場では、ダウンロードを有料にした場合でも、7億人の利用者が見込まれており、うち30%が1カ月に10元(約120円)をダウンロードに利用したとしても、広告收入などを加味すると、デジタル音楽市場は数百億元(約数千億円)規模になることになる。
「人民網日本語版」2012年10月29日