うちはイタチ |
ロシアのチャイコフスキーで最近、大人気漫画・アニメ「NARUTO-ナルト」の登場キャラクターである「うちはイタチ」が死んだことに大ショックを受け、14歳の少年レオニード・フメルフくんが飛び降り自殺をするというショッキングな事件が起きた。中国の英語紙「中国日報」が報じた。
同事件を受け、ロシアと同じくナルトが大ヒットとなっている中国のネット上では、「はまりすぎ」などの声が寄せられ、中国の大手検索サイト「百 度」のナルト専用掲示板も中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」の公式アカウントで、フィクションの世界にのめり込み過ぎて普段の生活に支障を来たすことのないよう注意を呼び掛けている。
レオニードくんは、大ファンだった「うちはイタチ」の死を見た後、利用しているソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のページに「死のうと思う」とコメントを投稿。レオニードくんが家に戻らないのを心配した両親が近所の隣人たちと捜索を開始したが、行方不明になってから2日後、アパートの約30メートルの高さの所から飛び降りて自殺したレオニードくんの遺体が発見された。レオニードくんの父親は「私はいつも『テレビを見過ぎるな』と言っていた。恐らく、現実とフィクションの区別がつかなくなってしまったのだろう」と肩を落とした。
「うちはイタチ」は中国でも高い人気を誇るため、このニュースはミニブログ場でもすぐに拡散。「うちはイタチ」の死に関して、多くのネットユーザーが「受け入れられない」としたものの、レオニードくんに関しては「自殺するなんてやりすぎ」とコメントしている。百 度も「ナルトに関して言うと、学ぶべきなのはキャラクターの堅固な意志や決してあきらめない精神であって、そのような精神をほかのユーザーと共有すべき」と呼びかけている。
「人民網日本語版」2012年11月9日