日本の「晩婚化」現象は、国内経済の衰退と同様、もはや歯止めのかからない状態になっている。ここ数年の日本の「国勢調査」を見ても、各年齢層の日本人独身男女の未婚率は、どの年齢層でも、右肩上がりに上昇している。このうち、「アラフォー」世代の結婚状況が、特に顕著な問題になっている。資料によると、「アラフォー」世代の男性の34.6%、女性の22.4%は、「独身貴族生活」を謳歌(おうか)しており、結婚する気持ちは毛頭ないようだ。日本新華僑報網が報じた。
細かく分析すると、これらの日本の「高齢独身者」には、類似点がかなり多い。彼らの多くは、良い仕事を持ち、所得も高い。20代、彼らは仕事に打ち込み、結婚のことを考える時も多々あったが、結婚に向かう行動力もエネルギーも持ち合わせていなかった。30代に入ると、会社の中堅力となった。責任ある仕事が毎日のように彼らに押し寄せ、運命の出会いを求めて足を踏み出す気力も失せていた。
こうして結婚を先延ばししているうちに、「アラフォー」と呼ばれる年齢になった。結婚市場の調査・研究に長く携わるベテランは、「アラフォー世代は、初婚の『最後のチャンス』だ。ちょっと油断してこの時期を逃すと、心理面で全く変わってくる。このような状況のもと、中国でよく見られる現象が、日本でも起こるようになった。つまり、『子供の学生時代の恋愛は、親にとってぶち壊したくてたまらない。子供が社会人になって恋愛の気配がなければ、親は死ぬほどやきもきする』というものだ」と語った。
中国と日本では、結婚に対する考え方が大きく異なる。その主なものは、「結婚年齢」に対する観念に現れている。 多くの日本人は、仕事を最優先とし、プライベートを後回しにする。しかし、「アラフォー」世代の親の多くは、すでに70代だ。彼らは、「息子が嫁をとらない」「娘が嫁に行かない」と、内心やきもきしている。そこで、彼らは自ら行動に出ることを決心する。理想的な相手を、子供に代わって探しに行くのだ。