中国湖北省武漢市の某ネット掲示板で、「母親が娘婿に求める十大条件にあ然」と題する投稿が最近話題になり、地元のネットユーザー約400人が「つっこみ」を入れている。武漢晩報が報じた。
ネットユーザー「rosecy」さんは、「2013年、私には春が来ず、独り身の一年が続きそう。周辺は続々と慌ただしくゴールインしているというのに。その中の一人によると、彼女のお母さんは、どこから仕入れて来たのかは知らないけれど、娘婿を選ぶ時の十大条件となるものを発表した」と投稿した。
十大条件には、▽面積100平米超のマイホームを所有▽価格20万元(約270万円)超のマイカーを所有▽相手の女性名義の10万元超(約135万円)の預金口座を用意▽出産時には保母を確保▽盛大な結婚式を挙行▽赤ん坊に飲ませるのは輸入粉ミルク限定▽ボーナスは全額妻に上納---といった内容が含まれている。
この投稿が掲載されると直ちに、多くのネットユーザの間で熱い議論が巻き起こった。「娘婿に条件を付ける前に、自分の条件を冷静に見てみたらいかが?果たして白馬の王子様がお宅の娘さんを気に入るかしら?」「うちの夫は、これらの十大条件を一つもクリアしていないけど、私は今とても幸せよ」「世の母親の気持ちを痛いほど代弁している。娘を嫁がせる相手に求める条件として、至極ごもっともなものばかり。苦労して大切に育てた娘が、結婚して辛い眼に遭っている姿など、親なら誰だって見たくもない」-----。
常青公園の近くに住む劉さん(女性)には、娘が2人いる。長女の結婚相手を選ぶ時に、劉さんは、娘に対して誠実で優しい男性なら、ほかに条件は必要ないと考えた。しかし、娘が結婚生活で経済的に苦労している姿を見て、劉さんは考え方を変えた。「次女の時は、人柄の良さだけでなく、仕事や家庭環境も考慮する。基本的生活が保証されない状態で、幸せをうんぬんすることはできない」と彼女は語った。
湖北省心理カウンセラー協会副会長を務めるシニア心理カウンセラーの廖皓磊教授は、このような状況について、以下の通りコメントした。「これら女性側の母親は、過去に苦労を重ねてきた人が多く、自分の味わった苦労を娘も経験することを極端に怖れており、身の周りの一切合財を『金銭』という尺度から判断することが習慣になっている。『財産が何よりも大事、愛は二の次』と考える母親に育てられた娘は、一歩間違えると『お金の奴隷』になり果ててしまい、物質的な楽しみだけを追い求め、精神面での楽しみを味わうことができなくなってしまう。母親として心すべきは、大局的・全面的な金銭感覚を持ち、将来の夫となる男性を選ぶ際に必要な正しい結婚観を娘にしっかりと教え、母親自身は決して出しゃばってはならないということだ」。
「人民網日本語版」2012年12月18日