中国中央気象台主席予報員の張芳華:「低温気象は終末論とは無関係」
今週末、北京では悲惨な低温が予想されている。中央気象台は19日18時の予報で寒波到来を発表、今回の寒波で北京の最低気温は10年ぶりに12月の記録である-13.5℃を下回ると予想され、もしかすると30年ぶりに12月の最低気温記録-15.2℃をも破るだろうという。
今のところ、今週の昼間の最低気温は-7℃、土日の夜間には-14℃から-15℃、しかも土曜の昼間は強い北風と予報されている。「このような低温になるのは、北京では珍しいこと」と北京市気象台の専門家もいう。12月18日時点では、北京の今年下半期でもっとも低かった最高気温は-3.8℃、最低気温は-9.2℃である。
今回の強烈な気温低下について、ちょうど2012年12月21日と重なることから終末説を連想する人もいるだろう。中国中央気象台の主席予報員である張芳華は、「12月下旬は寒くて当たり前の時期で、冬一番の低温になる地域も多い。各地で記録的な低温になるわけではなく、いわゆる『世界の終末』とも何の関係もない。」と説明している。
張予報員によれば、今回の低温をもたらす寒気団は非常に大きいが、性格的には一過性の天候であり、低温は長く続かないだろう。降雪についても、今回の天候の変わり目に降雪が予想されている量はさほど多くなく、ほとんどの地域で1センチ程度だと思われ、氷を形成する条件はないので、まとめていえば、2008年のような低温雪害になる恐れはないだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年12月21日