中国では、黄色信号も赤信号に変わってしまったのだろうか。1月1日より施行される「史上最も厳しい交通規則」は、新年に世界が注目する「中国問題」となった。
黄色信号で停まれるか、青信号で緊張することはないか――中国のドライバーは、黄色信号無視を交通違反とする新規定に反発している。海外メディアはこれについて、中国の民意が「不合理」な政策・新規定に対して集団でダメ出しをしたと伝えた。某メディアは、「中国の新たな交通ルールは、事故を引き起こすために定められた」と嘲笑した。
中国のネット上で昨日、黄色信号を巡る激しい議論が戦わされた。この新規定に関する議論は「法の精神」まで高められ、中国公安部も黄色信号に関する新規定を変更することはないと表明した。出張のため頻繁に中国を訪れる英国のビジネスマンは、「黄色信号の争い」について、「中国は道路文明の初心者であり、中国人はまだあまり慣れていないのかもしれない」と指摘した。
ドイツ紙『ディ・ヴェルト』は3日、「黄色信号を前にした新たな中国の恐慌」とする記事の中で、「黄色は本来ならば警告を示すはずだが、今や中国のドライバーを怒らせる色に変わった。青信号もいつ黄色に変わるか分からないため、青信号でも落ち着けないと不満を口にする人もいる」と伝えた。
中国の学者は、本件が反映している中国の新社会環境に着目している。この議論が許される時代において、民意と法律の歯車が、互いに噛み合う高さに調整されたというのだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月4日