中国で1日から施行された新交通規則は、信号無視や運転中の携帯電話使用、シートベルト未着用などの違反行為に対する罰則が強化されており、市民の賛同と支持を得ている。ただ、信号無視の違反点数が6点になったことから、「厳しすぎる」との声も出ている。人民日報が報じた。
公安部(公安省)が3日夜に発表したデータによると、施行後の1日から3日午後6時の間に、中国全土で発生した人身事故は1204件で、昨年同期比22%減だった。
「黄色信号で交差点に進入した場合、信号無視になるのか」との疑問に関して、同部は「信号が黄色になった時に、自動車(原動機付き自転車を含む)の車体が少しでも停止線を超えていれば、車両はそのまま通行することができ、『信号無視』ではない」と指摘。一方、「前方車両の急停止による追突事故」に関しては、「ドライバーが運転に集中すると同時に、安全な車間距離を保持し、法定速度内で走行していれば、追突事故は避けられる」との見方を示した。
同部交通管理局の関連の責任者は、「長年の悪習を改め、新規則に適応する過程で、ドライバーたちが不満を漏らすことは避けられず、理解できる」とし、今後の対応について、「市民の合理的な意見を参考も取り入れ、信号の設置や規範に沿って使用されていない情況の改善を一層進める。また、法律に基づいた異議の受理や審査、業務処理の規範を整備する」と語った。
「人民網日本語版」2013年1月4日