前だけでなく横方向にも自由自在に這って移動でき、障害物を乗り越えることもできる-----。東南大学成賢学院の学生はこのほど、2年にわたる開発を経て、災害捜索救助用「蛇型ロボット」を発明した。揚子晩報網が伝えた。
このロボットは、設計から組立まで全て学生が主体となって開発したものだという。東南大学の機械学院副教授であり、技術顧問の楊ショ氏は「ほとんどのロボットは障害物にあたったらそれを避けて進むが、この蛇型ロボットは障害物を乗り越えることができる。地形の変化にしたがって自動的に体の形を変えられるため、劣悪・複雑な環境下で特に実用的だ。このため、このロボットは『自己再構成ロボット』とも呼ばれる」と語る。同ロボットは災害時の捜索救助や偵察にも利用できる。
同ロボットの開発における最大の難題はエネルギー供給だ。楊副教授は「蛇型ロボットは16の関節から構成され、それぞれの関節にモーターが2つ設置されており、多くの電力が必要だ。バッテリーを搭載すれば重すぎる上にサイズ面の制限を受けるため、今のところは長い電線をつなぐしかない。木に登るなどの動作や長時間の作業を実現するためには多くの電力を供給しなければならず、電線無しで作動させるのは難しい。これが今の難題だ。我々はこれからもロボットにさらなる改良を重ねていく」と語る。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年1月7日