中国社会科学院社会学研究所と社会科学文献出版社は北京で7日、「中国社会心理研究報告(社会心理青書)2012-2013」を発表した。青書によると、インターネットの普及と社会の多元化に伴い、ネット上で結婚相手を見つけるネット婚活が普及している。人民日報が伝えた。
青書によると、中国における婚活サイトの登録者数は、2009年の時点ですでに1億4千万人に達していた。2005年-2010年までに大手ネット婚活サイト「百合網」を使用した18-40歳の男女を対象に調査を行ったところ、女性は男性に比べ、結婚相手の社会経済状況(収入・学歴・持ち家のあるなし)に高い要求を持っていることがわかった。一方の男性は、女性の社会経済的地位をさほど重視していないが、自分よりも若い相手を選ぶ傾向が強かった。
青書は「婚活者たちは自分の条件に基づいて結婚相手の基準を調整している。男性には才能や富を求め、女性には美しさを求めるなど、性別によって異なる基準が存在するものの、ほとんどの人が自分の収入や学歴、年齢、身長などに見合った相手を選びたいと希望している」と指摘する。
また、結婚相手に求める要求も社会の変化と共に変わりつつある。結婚相手にも同程度の社会経済状況(特に学歴)を求める男性の割合は2005年から2010年にかけて上昇した。男女平等の概念が浸透し、女性の社会参加が進むにつれ、この割合はより高まると見られる。
「人民網日本語版」2013年1月7日