中国インターネット情報センター(CNNIC)は北京で15日、「第31回中国インターネット発展状況統計報告」を発表した。同報告によると、中国のネットユーザーは2012年12月末の時点で、前年比5090万人増の5億6400万人に達した。インターネット普及率は42.1%に達し、2011年末比で3.8ポイント上昇した。普及率の伸びは前年から引き続き減速した。中国新聞網が伝えた。
報告は「今後増加するネットユーザーは、生活面やハード面の理由でネットを使えない(ネットを使う時間がない、ネット接続設備がない、住む地域でネットが通じていないなど)非ネットユーザーが中心となるだろう。また、ネットを利用する意向が無い非ネットユーザーは、パソコンやネットの使い方を知らない人や高齢者が多い。これらの人々をネットユーザーとするためには、単純なインフラ建設や料金引き下げではなく、インターネット利用形式の革新、細やかなサービス、ネットと実生活の密着、ハード設備のインテリジェント化、操作の簡略化などが必要だ」と指摘した。
報告はこのほか、「中国政府は昨年、次世代インターネット技術の開発と応用に向け、一連の政策方針を打ち出した。2月にはIPv6発展計画とスケジュールが確定され、3月には工業情報化部がブロードバンド普及・スピードアップ会議を開催し、『ブロードバンド中国』戦略を打ち出した。5月には通信業『第12次五カ年計画』発展計画が発表され、中国のブロードバンド普及、モノのインターネット、クラウドコンピューティングなど新型サービス業の発展目標と計画が制定された。これらの政策は中国の新技術応用を加速し、インターネットの革新を推進するだろう」と指摘した。
「人民網日本語版」2013年1月16日