中国交通運輸部はこのほど、定例記者会見において、「春節(旧正月、今年は2月10日)期間中、高速道路など有料道路の料金所では、渋滞の発生を極力抑える目的で、通行料が無料となる小型乗用車の走行レーンと他の有料自動車の走行レーンを別々に設ける」との方針を明らかにした。
今年2月9日から15日までの期間、中国では、2回目となる小型乗用車の有料道路通行料無料化措置が実施される。初めての無料化が行われた昨年の「国慶節連休」のような大渋滞が、今回の春節連休中にも再現するのではと、多くの人が懸念している。交通運輸部の何建中報道官はこれについて、次の通りコメントした。
「小型乗用車の通行料無料化措置を初めて実施した後すぐに、交通運輸部は総括・評価を行った。その結果、最も効果的な渋滞緩和策として、料金所の無料車走行レーンでは、通行カードを発行せずに無料車を通すことを決定した。また、無料車専用レーンをいっそう合理的に設置し、規範化し、臨時通行案内板を掲示し、無料車と有料車がそれぞれのレーンをスムーズに通行できるようにする」。
「レーン別走行のほか、今年実施する渋滞緩和策として、各種パターンや各種ルートで道路の交通状況に関する情報を発信し、国民が車を利用して外出する際、外出時間やルートを合理的に選択できるよう取り計らう。高速道路がある所には、通常、並行して一般道路もある。我々は、総括・評価を通じ、高速道路が渋滞している時でも、並行している一般道路は必ずしもそれほど混んでいないことに気がついた。混雑状況に関する情報をタイムリーに流すことで、各車両が国道・省道幹線道路へのルート変更を行い、その結果、高速道路の混雑区間での渋滞が緩和できる」。
「突発的に渋滞が発生した場合、省同士・部門同士がそれぞれ情報交換を行い、共同措置を講じることは、極めて重要なことだ。このため、交通運輸部門は、情報のやりとりをリードし、省同士・部門同士の連携強化に努める。また、国家部門と省、両級の道路網センター構築を強化する。特に、両級の道路網センターが互いに連動することで、業務能力・レベルのさらなる向上を図る」。
「人民網日本語版」2013年1月21日