筆者にも、息子の結婚相手が見付からないことを心配し、息子に大学で恋人を探すよう命じた親戚がいる。その息子は実際に、同級生の女子大生と付き合い始めた。恋愛にもお金がかかり、その親戚は自分たちの出費を削って、息子の恋愛を支えてきた。ところが、彼女はオンラインゲームが大好きで、その息子も一緒になって遊んでいたところ、肝心の学業がおろそかになってしまった。そして、元々は、卒業後一緒に仕事を探し、一緒にお金を貯めて、2、3年後に結婚する予定だったが、卒業するまでに、彼女から分かれを告げられてしまった。その理由は、二人とも一人っ子で、卒業後は、各自実家がある町に戻らなければならないからとか。その息子は失恋したことで意気消沈してしまい、さらに、在学期間中の貴重な時間を恋愛に費やし、何の知識も身につけられなかったことを後悔してもしきれないという。結局、適当な仕事もなかなか見つからない。
一方、ある教師の息子は全く違った道を歩んでいる。彼は、「彼女を急いで作る気はなく、まず仕事を一生懸命して競争力を身につけたい」と言っていた。そして、優秀な成績を収め、大学院に進んだ。その後、同じクラスのかわいい女の子が、彼の意志の強さや才能にほれ込んだ。ほかにもたくさんの女の子に人気となり、交際を求められた。苦労しなくとも、相手から寄って来るという状態だ。
このように、「婚荒時代」は、競争力が求められる時代なのだ。適者生存というように、まず自分磨きに励み、円熟の道を歩めば、「売れ残る」ことはないだろう。いつの時代も、愛を求め、結婚するためには、「実力」が必要。強い自分がいれば、焦る必要は何もない。
「人民網日本語版」2013年1月24日