中国公安部交通管理局担当者は30日、2012年末の時点で、中国の機動車(エンジン付き車両)保有台数は2億4千万台、機動車ドライバー人口は2億6千万人にそれぞれ達したと発表した。このうち自動車ドライバーは1年で2647万人増加し、初めて2億人の大台を突破した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
統計データによると、2012年、全国の道路交通事故件数は前年比3.1%、道路交通事故死者数は同3.8%それぞれ減少した。死者が3人以上出た事故件数は同15%減少、このうち重大事故は25件、前年より2件減った。道路交通安全情勢は落ち着いているものの、依然楽観視は許されない。「中国の自動車数とドライバー数は今後10年、大幅に増加すると予想され、道路交通安全は数々の試練に直面するであろう」と専門家は分析している。
ここ数年頻発しているのは、高速道路での重大事故だ。2012年に発生した重大事故25件のうち、8件(32%)は高速道路で起こったものだ。専門家は、「高速道路での重大事故の予防対策は、特に強化すべきだ。安全設備や管理体制を早急に整える必要がある」と指摘した。
公安部交通管理局担当者は、「中国は現在、急速なペースで自動車社会に向かいつつある。公安交通管理部門は、ドライバーの育成と運転免許試験のいっそう厳格な規範化に取り組み、厳しく安全ルールに則った自動車時代の文明建設を推し進め、安全運転と交通ルール・マナーを守る意識を国民に深く浸透させていく」と今後の方針を述べた。
「人民網日本語版」2013年1月31日