北京で3日午後2時、生後20日の新生児が突然急病になった。親が赤ん坊を車に乗せて北京児童病院へ急ぎ向かっている途上で、全国政治協商会議(政協)開幕にあたって交通管理任務についていた警察官に援助を求めた。首都交通警察隊のパトカーがこの車をリレー護送し、わずか38分で赤ん坊を病院に送り届け、幼い命が危険にさらされることなく済んだ。人民日報が伝えた。
3日午後2時、政協の開幕関連任務に就いていた北京市朝陽区交通分隊空港大隊の警察官が、シルバーの乗用車を運転していた市民に援助を求められた。このドライバーによると、生後20日の赤ん坊に急性の黄疸(おうだん)が発症したため、至急児童病院に連れていって救急措置を受ける必要があるという。事情を聞いた警官は、ただちに指導部に報告すると同時に、パトカーでこの乗用車を先導し、病院まで護送した。状況報告を受けた市公安交通指揮センターは、交通管制台を通じて続々と最新情報を発表し、道路を通行している一般車両に対して注意を呼び掛けると同時に、交通分隊を適宜配置し、乗用車のリレー護送にあたるよう指揮した。
午後2時38分、護送された乗用車は無事北京児童病院に到着した。今回のリレー護送に要した時間はわずか38分だった。
北京関連部門は、「両会(全国人民代表大会・全国政治協商会議)開催中、交通管理部門は緊急交通管理体制をいっそう強化し、『市民の外出に便宜を図ること』を交通管理業務の最優先目的とし、市民が急病患者の搬送のための緊急援助を求めた際には、迅速に関連部隊を配置し、優先ルートを確保し、急病人の救助に最優先であたる。首都交通警察は、実際に行動することで、『求められれば必ず応じ、困っている人を見たら必ず助ける』という厳粛な責任を全うする」との方針を示した。
「人民網日本語版」2013年3月4日