北京で2日までに、同市内で今年1月に日本車2台に放火したとして、劉容疑者が逮捕された。京華時報が報じた。
今年1月のある日、北京に住む王さんは愛車のトヨタのスポーツタイプ多目的車(SUV)「ランドクルーザー・プラド」をいつも通り自宅がある団地の外の路肩に駐車。午前3時ごろ、王さんの父親がトイレに起きた際、炎上し、消防隊が消火活動を行っているのに気付き、炎上地点が王さんの車が止めてある所だったため、熟睡中だった王さんを急いで起こしたという。
王さんが現場に駆け付けると、愛車が火に包まれており、目の前で燃えているにもかかわらず、どうすることもできなかった。午前4時頃、消防士が火を消し止めた時には、王さんの愛車は車内の数千元(1千元=約1万4千円)相当の物品も含め全焼し、骨組みしか残っていなかったという。
火災の際、王さんの車の前に止められていた高級車・ベンツも巻き添えを食らい、リアバンパーやテールランプなどが無残にも焼け焦げた。さらにしばらくして、付近でさらにトヨタの小型バス「コースター」の前部から火が出ているのが見つかったものの、駆け付けた消防員がすぐに火を消し止めた。ただ、車両前方が大きく損傷した。
警察はその後の調査で、同火災を放火と断定。3日後に劉容疑者を逮捕した。劉容疑者は取り調べに対して、犯行を認め、「当日夜は酒を飲んでいて冷静さを失っていた。最近の中国と日本の紛争を思い出したことに加え、数日前にスーパーで日本語を話す人に侮辱された。だから、日本車を見た時、放火することを思いついた」と供述しているという。
さらに、「ランドクルーザー・プラドのフェンダーに火をつけた後、すぐに現場を離れた。車が全焼したり、ほかの車にまで引火したりするとは、思ってもみなかった」と話しているという。