水産加工に従事していた中国人技能実習生の陳双喜(30歳)が、先日仕事に対する不満から刃物で凶行に及び逮捕された。共同通信は日本で水産加工に従事する中国人技能実習生の仕事や暮らしぶりを追跡報道した。3月18日、明らかになった情報によれば、ある日本の水産会社の実習生は1日に6000個以上ものカキの殻をむいていたという。
カキ養殖加工会社の仕事は早朝5時30分に始まる。1時間下記の回収作業を行った後、実習生は6000個以上のカキの殻むきを夜遅くまで行わなければならない。この会社の社長いわく、日本の1カ月の給料は中国の1年分に相当する。「実習生は日本に3年間滞在できる。女性はカキの殻むきを長くしていると腕が痛むので、自分の会社では2年以上はいられない。」という。
ほとんどの中国人実習生は既婚の若者で、子供の学費を稼ぐために日本に来るという。ある27歳の江西省出身の女性は、6歳と5歳の子どもを中国に残し、稼げる仕事を探して日本にやってきた。日本に来る前はアパレル工場で縫製の仕事をしていたという。この女性は、帰国後はまたアパレル工場で働きたいという。「実習生」とはいうものの、その実習内容はほとんど使えないものだ。
日本の「金波海産」水産会社の橘社長は「日本の若い人はカキの殻むきをしたがらない。もし中国人実習生がいなければ、会社は成り立たないだろう。」という。
共同通信の報道によれば、2013年3月14日午後4時半ころ、日本の広島県警に、男が広島県江田島市にあるカキ養殖工場「川口水産」で刃物を持って暴れていると通報があった。この会社の川口信行社長(55歳)と女性従業員の橋下政子さん(68歳)が死亡、ほか男女6名の従業員が負傷、うち1名の女性が重傷を負った。警察は殺人及び殺人未遂の容疑で、現場にいた中国人実習生の陳双喜(30歳)を現行犯逮捕した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月19日