世界保健機関(WHO)報道官は3日、H7N9型鳥インフルエンザウイルスについて、宿主と感染経路の調査が重点との見方を示した。また、現在把握している状況からは感染拡大の危険性は比較的低いとした。報道官は「これまでのところ人から人への感染の証拠は見つかっておらず、感染源についても結論は出ていない。だがウイルスが人体に感染しやすく変異したことは把握している。人から人への感染がなければ、感染拡大の危険性は比較的低い。WHOとして緊急対策委員会を設置する計画はまだない」と述べた。
報道官はまた「中国はWHOと緊密な連絡を保ち、積極的にデータを報告している。現在把握している証拠から見て、すでに中国で報告された7人の感染例は関連がなく、各症例間に相互感染関係は存在しない」と述べた。
上海市衛生・計画出産委員会によると、4日午後9時までに上海では新たに4人の感染が確認された。これまで上海では6人の感染が確認され、うち4人が死亡している。残る2人は現在治療が行われており、うち1人は子どもで症状は軽く、快復しつつある。6人の間に関連性はない。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年4月5日