中国で鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染が拡大している問題で、中国衛生・計画出産委員会は16日夜、15日午後6時から16日午後8時の間に、新たに14人の感染を確認したと発表した。これで、感染者の数は、77人(うち16人死亡)となった。新華網が報じた。
新たな感染者の内訳は、上海6人、浙江省5人、江蘇省3人。一方、感染者77人の内訳は北京1人、上海30人(うち11人死亡)、江蘇省20人(うち2人死亡)、浙江省21人(うち2人死亡)、安徽省3人(うち1人死亡)、河南省2人。感染が6省に散布しているものの、人から人への感染は今のところ、確認されていない。
同委員会は同日午前、共同防衛・抑制業務体制を整え、専門家が感染拡大について分析を実施した。専門家らは、H7N9型のウイルスは、それに感染した鳥類やそれに汚染した環境感染源で、人への感染は感染した鳥類や家禽市場などに接触することで起きると見ている。また、伝染の経路が確定せず、抑制できない状況下では、感染者の数が引き続き増加するであろうとの見方も示している。
「人民網日本語版」2013年4月17日