10年以上が経過した今、米原子力空母「ジョージ・ワシントン」が黄海に入るという情報が再び世界で注目を浴びている。韓国『毎日経済新聞』は、「原子力空母ジョージ・ワシントンが黄海に入れば、自分の手のひらを見ているかのように中国の主要海軍基地と戦闘力を観察することができる」と記している。
日本『行政調査新聞』のインターネットサイトでは、黄海は中国のもっとも触れてはならない場所だとし、「そんな海域に米第七艦隊が出向いて、堂々と調査を行う口実を作ったのが、天安沈没事件だった」としている。
当然、米国の空母が黄海に入り軍事演習に参加するかどうかは、最終的に米国が決めることだ。東アジアの軍事の重要な存在として、米国は慎重にことを進め、全体を考慮する必要がある。米国がまだはっきりした態度を示していないのは、これが中米関係にとって重要なことだとわかっているからだと言える。米国が自身の意見を貫き黄海に空母を派遣すれば、中国の民意に影響を及ぼし、中米の軍事面の信頼に傷がつき、長い時間をかけても修復は難しいかもしれない。
米韓共同軍事演習には巨大な戦略的意味があるが、中国はあまり気にかけてはならず、冷静に対応すべきである。米軍の現在の重点はペルシャ湾とアフガニスタンで、軍を東にまわすのは難しい。その一方で、米国の空母派遣にも規則があり、空母1隻の艦隊は警告、2隻は厳重警告、3隻は戦闘準備である。つまり、今は形だけにすぎない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年6月23日