国務院華僑弁公室が組織した「2008年海外中国語メディア訪中団」一行が16日午前に北京オリンピック組織委員会を訪れ、海外の華僑が注目する問題について北京オリンピック組織委員会新聞宣伝部の邵世偉・副部長に訊ねた。「中国新聞網」が伝えた。
1カ月余り前に発生した四川省の大地震で、「震災後の北京オリンピックはどのように行われるのか」が海外の多くの華僑や華人が関心を寄せる問題となっている。
邵副部長によると、オリンピックを成功させることは被災地区の大衆を含む全中国人民と海外華僑・華人の共通の願いとなっている。今回の突然発生した地震により、オリンピック聖火の国内ルートを調整し、聖火リレーを簡略化するなどしている。地震は人々に多くの悲しい気持ちをもたらしたが、オリンピックの精神が強調する「より高く、より速く、より強く」という人生や社会の価値観は、地震への対処や救援の精神と一致するものだ。
邵副部長は、被災地区は既に震災後の再建段階に入っており、最も必要としているのは「希望の種子」だとし、オリンピックの成功とオリンピック精神の発揚はこうした「種子」であり、被災地区の人民が恐怖から抜け出して幸せな生活を迎えるのを助けるものだと述べている。
またオリンピック期間に海外メディアの記者がどのように取材を申請するかという点も関心を集めている。邵副部長の知る限り、いくつかの中国語メディアがオリンピックの登録記者としての申請を行っている。中国語メディアはそれ自身の優位性を持つものの、取材の割り当てには限度があるため、オリンピック期間に中国語メディアは非登録記者として、競技場外での取材を通じて、オリンピックを多角的、立体的に報道して、海外の華僑・華人に北京オリンピックの模様を伝えることを歓迎すると述べている。
「人民網日本語版」2008年6月18日 |