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中川建造氏:北京五輪開会式は「文化の金メダル」
発信時間: 2008-08-09 | チャイナネット

北京オリンピックの開会式を国家体育場の「鳥の巣」で見学した中川美術館の中川建造館長は、チャイナネットのインタビューで、開会式についての印象などを紹介した。

開会式の印象について中川建造館長は、「北京オリンピックの開会式は、世界的にも有名な張芸謀監督が指揮しており、どのように展開するのだろうかと興味津津だった。第一印象はすばらしいリズムで、写真をとろうと用意をしたが、あっという間に舞台が変わった。写真を撮ろうと思うと次の舞台が出てくる。このスピードで、夜の8時から午前零時過ぎまで観客は魅了された。おそらく世界中の人々もとてもびっくりしたと思う。私が好きな中国絵画は、墨だけで世界を作ることだ。直接、会場で見る4時間半はとてもすばらしかった」と話す。

访谈现场

また中川館長は、「今回の開会式は『文化の金メダル』。今までロサンゼルスやソウルなど様々な開会式が開かれたが、今回の開会式はオリンピック史に残るだろう」と、北京オリンピックの開会式を高く評価した。

 

資料:中川建造氏について

広島県福山市に生まれる。

学習院大学卒業

中川美術館 館長

美術評論家連盟 会員(美術評論家)(事務局/東京国立近代美術館内)

日本中国文化交流協会 顧問倉敷芸術科学大学 元非常勤講師(現代芸術論)人民中国雑誌社顧問(中国 唯一の日本語雑誌)

父の代からのお付き合いをいただいている池田隆政・厚子 (平成天皇陛下の姉君) 御夫妻の媒酌で結婚する。

中国美術に傾倒し長年にわたり蒐集し、アメリカの美術雑誌で世界の美術トップコレクター200人に選ばれる。中国芸術美術品の蒐集では、世界的に高い評価を受けている。中国では、「中国美術の宣教師」と称され、中国美術を日本国内、そして世界に長年にわたり紹介し宣教師の役割を果たしている。絵画についての著作も多く、ベールに閉ざされていた中国の絵画を次々に紹介し、日本中国の文化交流のさきがけとなる。特に、1985年発刊された「中華人民共和国絵画名作集」は、現代中国絵画のバイブルとして世界中の著名な美術館が競って購入した。

1989年、中国美術家協会主席・呉作人先生の強い要請を受け、中川美術館を開館した。 1997年、日中国交正常化25周年記念には、北京・中国美術館にて「中川美術館収蔵中国画里帰り展」を開催。 2003年、日中国交正常化30周年記念として中川美術館収蔵絵画『紫藤花』(中国女流画家・鄧林 作画)が、日本政府記念切手(80円、1300万枚)に採用され発売される。 大好評であっという間に売り切れたのも印象的であった。

中川美術館において、中国の貴重な文化遺産である「始皇帝の銅車馬」(金銀、銅などで精巧につくられた8頭立ての始皇帝の御車)、古代の楽器・銅鐸32個を3段にならべた「曾公(そこう)乙(いつ)墓(ぼ)の編(へん)鐘(しょう)」などを紹介し、日本中国の文化交流を積極的に推し進めてきた。雑誌月刊誌・人民中国が、2年間にわたり「中川コレクション」をカラー2ページで紹介し、中国そして日本で中国絵画の素晴らしさが再認識され、話題を呼ぶ。また、月刊誌・「人民中国」2002年のカレンダーに「中川コレクション」が採用され、中川コレクッション作品12枚の絵がカレンダーとなり、広く紹介され話題を呼んだ。そして、北京オリンピック開催2008年カレンダーに中川コレクション中国絵画作品14枚が採用され大反響を呼んだ。

今、中国は世界の注目を浴びているが、それは経済的な面のみが強調されている。だが21世紀は、中国の芸術・文化が世界を制することになる。文化交流こそ日本中国の友好に強く寄与するであろうと確信し、努力を続けてゆく。中川健造は「西洋絵画グッドバイ、中国画ニイハオ」と言う。

大学時代からの華麗な交友関係はつとに有名である。同級生の有名な映画俳優(故)田宮二郎、東京オリンピック柔道・重量級金メダリスト (故)猪熊功などは故人となったが楽しい思い出が多い。

清朝最後の皇帝の弟・愛新覚羅溥傑氏とは永いお付き合いをいただき、逝去の後、愛新覚羅溥傑追悼展を中川美術館にて開催する。

以上

 

     「チャイナネット」 2008年8月9日

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