国際オリンピック委員会(IOC)のサマランチ終身名誉会長は16日午前、「オリンピックの夢をかなえる旅」に参加している中国の青少年約130人と会見した。
サマランチ名誉会長は「四川大地震は世界中の人々が心配し、IOCも400万ドル相当の援助を提供した。あの辛く悲しい時、全世界が援助の手を差し伸べ、みなの協力によって、中国が苦難を乗り越えられるよう手助けをした。今回の震災はまた、中国が偉大な国であり、中国人が偉大な人々であることもはっきりと示した」と述べた。
また「今回の五輪は大きな成功を収めている。1つには組織が非常に成功し、2つには中国選手団が非常に良い成績を収めている。現在中国はメダル獲得数で大きくリードしており、金メダルの数には実に目を見開かされる」と述べた。
「ウォーター・キューブ」で次々に世界記録が塗り替えられている不思議については、「この問題は落ち着いて見るべきだ。人類は各面で大きな発展を遂げているのだから。現在は陸上競技を含め各競技の練習方式がさらに科学的で進んだものになり、多くの科学技術が応用され、そのいずれもが成績の向上に大きく貢献している」との見解を示した。
「オリンピックの夢をかなえる旅」は、共産主義青年団中央と北京五輪ボランティア活動調整チームが主催する活動で、14歳から18歳までの青少年約130人が参加。四川大地震で被災した四川省、甘粛省、陝西省からも60人近く参加している。北京、香港、澳門(マカオ)、台湾、華僑の各方面も青少年代表を選び、社会ボランティアとして活動に参加している。
「人民網日本語版」 2008年08月17日
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