関連ユース:成熟した国民の心理状態 「棄権した劉翔選手を理解」
ネット利用者が見る劉翔 風雨を経て再び「飛ぶ」
男子110メートル障害アテネ五輪金メダリスト・劉翔の棄権は北京五輪でもとりわけ大きなニュースとなった。中国国民にとって、劉翔の棄権が残念な結果であることは確かで、また中国陸上界にとって、劉翔の棄権により、陸上競技でもっとも有力視されていた「金」メダルが幻に終わった。また劉翔自身にとっても、今回の棄権は非常に残念な結果に違いない。棄権を決めた後、劉翔は公の場では沈黙を貫いていたが19日、中国国民に自らの想いと今回の出場辞退について説明をした。
今回出場辞退とはなったものの、これは劉翔の選手生命が絶たれたことを意味するわけではない。「自分にはまだ力があります。けがの復調を期待するだけです。脚以外に、ほかにはどこも問題はありません。たぶん、いつかまた、再起できると信じています」。非常に残念がる劉翔だが、決してあきらめてはいないようだ。「とにかく今いちばん大切なのは、けがの治療に専念することです。アキレス腱、踵(かかと)の骨をケアすることです。来年にもチャンスはあります。その後にもまだまだチャンスはあります。自分には今まさに試練が訪れているのです」。
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