第4回東京・北京シンポジウム東京で開催

タグ: 東アジア 文化 共同体 検討 

発信時間: 2010-03-11 10:59:38 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

写真は李成仁中国国際交流協会常務副会長(左)と山田正財団法人霞山会理事長 段躍中撮影

 

財団法人霞山会と中国国際交流協会共催した第四回東京・北京シンポジウムは9日、東京霞山会館で開催された。

今回のテーマは「東アジア共同体の多角的検討」で、共催者は次のように趣旨を説明した。鳩山政権の誕生とともにクローズアップされまし「東アジア共同体」構想は、理念が先行し、具体的な検討が追いついていない感がある。確かに東アジア域内の経済的相互依存は、域内貿易だけ見てもEUに匹敵するレベルにあるが、この地域内での発展格差、政治・宗教・民族等の多様性は、地域統合の困難さを十分に予想させることも事実だ。また、東アジアの安全保障に一貫して関与してきた米国の存在を、共同体との関係でどう位置づけるのかも問われなければならない。今回のシンポジウムは、こうした問題点を議論することにより、「東アジア共同体」構想における日中間の意見の相違、共通認識を確認し、今後の議論の発展に資することを目的としている。

午前の部では、山田正財団法人霞山会理事長と李成仁中国国際交流協会常務副会長、前中連部副部長の開会挨拶をはじめ、「地域経済から見た東アジア共同体」をテーマに、吉野文雄拓殖大学教授と趙晋平中国国務院発展研究中心外経済研究部副部長の報告が行われた。

午後の部では、「地域政治から見た東アジア共同体」をテーマに、高洪中国社会科学院日本研究所副所長と竹田いさみ獨協大学教授の報告が行われた。「安全保障から見た東アジア共同体」をテーマに、神保謙慶應義塾大学准教授と陶涛当代世界研究中心研究員の報告が行われた。

田島高志国際教養大学客員教授、白宏魁中国国際交流協会副秘書長、岡部達味東京都立大学名誉教授がそれぞれの座長を務めた。『大川周明と近代中国―日中関係の在り方をめぐる認識と行動』で第五回華人学術賞を受賞した中国社会科学院日本研究所副研究員呉懐中博士はコメントを述べた。

「チャイナネット」 2010年3月11日

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