「日本僑報」の報道によると、日本でも名高いメディアである「朝日新聞」が支援し設立した朝日中国文化学院が2010年3月31日を以て正式に閉校することになった。3月20日、東京の朝日中国文化学院では、最後の交歓会が開かれ、ここで中国語を学ぶ50余名の日本人学生たちがそれぞれ中国語の劇や暗誦等を発表した。彼らは教師への感謝の気持ちや学院に対する痛惜の念を表した。
当学院の経営母体である朝日クリエート株式会社代表小林茂氏と朝日中国文化学院院長鈴木久氏は揃って閉校に伴う挨拶の言葉を次のように述べた。「日中間の交流が『冷えた時期』に陥るにつれ、この数年、学院の学生数も減少し始め、年々悪化してしまいました。特に2008年、8月北京オリンピックが盛大に催されたにも関わらず、その春日本国内で発生した『餃子事件』及び夏の世界金融危機という二重の打撃を受け、学生数は枯渇の危機に陥ったわけです。学院としては、組織的な対策を施したにもかかわらず、結果的にこの危機を脱する事が出来ず、やむなく学院を閉校するに至った次第です。」
日本でも有名なメディアである「朝日新聞」が支援し設立した朝日中国文化学院は1981年4月以来、丸29年にわたって、中国語の人材養成や普及を推し進め、1万人以上の中国語本科卒業生や講座修了生を社会へ送り出してきた。これについて、鈴木院長は「ささやかではありますが、日中両国の相互理解や交流の為に微力ながら貢献できたことは、私たちにとって喜びでもあり誇りでもあります。」と述べた。
朝日中国文化学院がもはやこの難関を乗り越えられず、やむなく閉校するという発表の知らせは、内部事情を知る人たちを驚かせた。著名な翻訳家であり、日中翻訳学院教授でもある武吉次朗氏は「まことに残念で心が痛みます。」と述べた。
3月20日午後、東京の朝日中国文化学院では最後となる交歓会を開催し、50名余りの当学院で中国語を学ぶ日本人が、それぞれ中国語の出し物を発表し、先生がたへの感謝と学院への名残惜しい思いを表した。当日は、「日本僑報」の記者が現場を取材、撮影を行い、29年間日中交流を果たしてきた歴史ある名門校に永遠の記録をとどめた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年3月29日