インドのJHARIAで生活する人たちの多くは、収入源がないことから、炭鉱と貯蔵庫を往復する石炭輸送車から石炭を盗んで生計を立てざるを得ない。JHARIA炭鉱はインドの主な石炭供給地だ。しかし現地住民にとっては、JHARIAは煉獄そのものだ。
1世紀近くの間、JHARIAの炭鉱地区では地下火災の火が絶えることなく燃え続け、大量の有毒ガスを排出して大気を汚染し、地表の断裂や地すべりなどを引き起こしている。土地の陥没により多くの現地の建築物が飲み込まれ、また大量の有毒ガスが大気や水、土壌を汚染している。深刻な貧困にあえぐJHARIAの住民にとって、石炭盗掘や建物の廃墟から物を集めるといった危険な手段で生計を立てるしか方法はない。大規模な地表の滑落が続くのにともない、現地住民は未曾有の深刻な生態的危機にさらされている。
「人民網日本語版」2010年4月8日