4月17日夜、北京長富宮センター近辺のレストランにて特色ある報告会が4時間にわたって行われた。10時近くになっても参加者達はまだ語り尽くせない、といった雰囲気であった。
本来は日本僑報社編集長、日本湖南人会会長である段躍中博士の北京訪問を歓迎するために、段躍中氏の友人が交流会の開催を提唱したのだが、思いがけず参加者が皆日本へ留学や訪問をして戻ってきた帰国組であったため、今回の集まりは帰国組の成果の報告会となった。また、“中国通”と称しても遜色のない数名の日本人も集まり、今回の集まりは日中民間の親睦会となった。
今回の交流会ではまず、段躍中氏から日本僑報社が主催する第6回中日作文コンクールについての近況報告があり、また東京漢語角(中国語サークル)と北京日語角(日本語サークル)が友好関係を結んだという最新情報、および在中国日本国大使館の宮本雄二大使による“日語角”という手書きの紙を紹介し、また参加者に対して去年5月に日本湖南人会と日本湖南省友の会が成立したことを報告した。段躍中氏が1年間で3度も湖南省張家界を訪れたという日本湖南友好使節の岡崎十郎氏を紹介した時には、会場には拍手が鳴り響いた。
会において、かつて日本新華僑華人会副会長及び在日中国弁護士連合会会長を務め、現在は北京中倫弁護士事務所共同経営者の張和伏氏、日本の二松学舎大学で博士学位を取得、現在世界知識出版社で編集の仕事に就いている白小薇氏、日本の早稲田大学アジア太平洋研究科で修士の学位を取得し、中国国家腐敗予防局青年幹部の欧陽柏青氏、何度も日本を訪問し、『中日技術合作の背景―私の知るJICA人』を先日出版した周冬霖氏,日本に長年留学した経験を持ち、現在北京日本人会図書館に勤める任正平氏……彼ら帰国組達が各自現在の仕事内容を紹介した。それぞれの多大な成果とすばらしい発言は、参加者に知る喜びをもたらし、もともとおいしい料理がさらにおいしく感じられた。
今回は日本からの帰国組以外に、中国への留学経験があり北京で長期的に働いている日本人も集まり、流暢な中国語で各自の仕事や生活ぶりを紹介し、中国人から高い評価を受けていた。発行数が1000万部を超える日本の「読売新聞」の北京駐在記者関晴泰氏は、去年中国に派遣され記者として活動してきた体験を紹介した。北京語言大学へ留学し、また人民日報社人民ネットに1年間勤めたことがある「北海道新聞」北京支局長の佐藤千歳氏は、出版されたばかりの新書『インターネットと中国共産党--「人民網」体験記』を紹介した。日本国際協力機構中国事務所副所長の岡田実氏は、彼の学術著書『日中関係とODA』を紹介した。北京大学の博士課程に在籍している山口直樹氏、対外経済貿易大学で修士課程に在籍している福森亜希氏、両者は日本僑報社が主催した日本人の中国語作文コンクールの受賞者であり、福森亜希氏は先日中日友好協会の井頓泉副会長から初の“中日友好協会賞”を受賞し、両者はユーモアを込めてお互いが友人でありライバルでもあると語った。
段躍中氏は小林治平氏、任正平氏など日中の友人がこのような交流会を開催してくれたことに感謝の意を表し、今後もまたこのように集まること、日中の友人の多大な支持の下、日本僑報社の日中交流活動の成功を期待して会が締めくくられた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月22日