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japanese.china.org.cn |29. 05. 2019

中国人写真家の紀行(22)現代文明の影響に染まるマサイ族の集落

タグ: マサイ族 アフリカ 草原 文明社会

 

 

卫生间

マサイ族はその昔、アフリカの草原の最も自由な主人だった。マサイマラは過去200年に渡り、多くの文明社会から影響を受けた。マサイ族は狩猟の資格を奪われ、典型的な遊牧民族になることを余儀なくされた。現在の彼らは男女を問わず頭を丸め、粗末だが派手な色の服を来ている。水と草のある場所を求め、半分定住の遊牧生活を送ることもある。


マサイ族の集落に入ると、子供たちが入口の木の下で遊んでいた。筆者は言葉で交流することができなかったが、笑顔によって相互信頼を促進し、警戒を弱めた。


子供たちはカメラを向けられながらも自然に遊び、筆者を自宅に連れて行ってくれた。それは土で作った丸い形の建物で、入口が非常に小さく、身長の高いマサイ族とは対照的だ。頭を下げて入ると、鼻につく濃い匂いが漂ってきた。それは人、土、家畜、食べ物が混ざった匂いだ。気を取り直さないうちに、筆者は暗闇に包まれた。もし後ろから棍棒で殴られれば、もう生きて空を仰ぐことはないだろうと想った。


「部屋の四方が壁」という形容が最も適切だろう。屋内には家具がなく、土で作った寝場所があるだけだ。そこは唯一、座ることのできる場所だ。私が座るとゴロゴロと音がし、驚き飛び上がった。家の主は笑いながら片言の英語で、布団の中に生まれたばかりの牛の赤ちゃんがいると言った。


遠くから男性の声が聞こえ、赤いマントを羽織った男性が走っていた。私は一家に別れを告げ、息も詰まりそうな空間から出てきた。マサイ族の成人男性がジャンプ競争をし、初めて村を訪れた観光客を迎えた。マサイ族の男性は細長い体格で、身長は1メートル80センチを超える。彼らはジャンプの美しさを競う。彼らはやせ細り色黒だが、上か下の前歯が欠けている。これは昏睡状態の時に薬を飲ませやすいようにと、子供の頃に抜いているからだ。


それと比べると、女性の耳の切断はより恐ろしい。少女たちは耳に物を詰め込み、耳飾りを徐々に重くしていく。耳は長期的な過度な負荷により取れてしまう。


このマサイ族の集落はすでに観光業により定住する暮らしを始めている。彼らの酋長は観光客から高額の入場料を取り、観光客向けのショーを行い各世帯に分配する。こうすることで必然的に、マサイ族の最も原始的な平等な生活方法に根本的な変化が生じた。この原始的な集落では、財産の私有化が始まった。それではこれからはどうなるのだろうか。


近い将来、彼らはおしゃれな髪型をし、現代社会のシンプルな服を着て、この文明社会の便利な生活を送ることだろう。丸い形の建物の中では電気が使われ、長い夜には人間ドラマを映すテレビが置かれるだろう。それと同時に、この地球上からは派手なマントを羽織る人々が姿を消す。それは別の文明がもたらす寂しい結果だ。

 

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