呉錦彪さん(20)は江西省会昌県出身だ。同年齢の多くの人が学校で学ぶか出稼ぎしているが、彼はダチョウを伴にすることを選んだ。
呉さんは3年前に会昌県の中等専門学校を卒業後、現地の景勝地のガイドになった。呉さんは偶然、ダチョウの飼育が儲かると聞いた。ダチョウを販売するだけでなく、景勝地に騎乗できるダチョウを提供できるというのだ。そこで呉さんはガイドの仕事を辞め、親戚友人からの資金援助を受け、同級生と共にダチョウ飼育合作社を開いた。
最初は50羽飼育していたが、技術と経験の不足により2、3日で1頭が死亡し、生き残ったのは数羽だけだった。ダチョウ飼育技能を全面的に把握するため、呉さんと仲間たちは多くのダチョウ飼育専門書を紐解き、周辺の省の飼育業者を訪問し多くの知識を得た。呉さんのダチョウ飼育事業は徐々に軌道に乗った。
呉さんの合作社から出荷されたダチョウは昨年700羽以上にのぼり、年間生産高が200万元を超えた。また呉さんは現地の40世帯余りの農家を率いて共に富を創出した。そのうち多くの村人の年齢は60歳以上。人々は呉さんのことを親しみを込めて「ダチョウ隊長」と呼ぶ。
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