2014年中国経済の新常態を読み取る9つのキーワード

2014年中国経済の新常態を読み取る9つのキーワード。 中央経済活動会議では、経済動向の一連の変化は中国経済がより高いレベル、より複雑な分業、より合理的な構造段階へと変化しつつあることを表していると指摘された。中国の「経済の新常態」を如何に認識すればよ…

タグ: 中国経済

発信時間: 2014-12-22 17:25:24 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「キーワード7」引き止めたいAPECブルー

スモックのかかった空は多くの中国市民の心臓や肺を痛む深刻な問題となっている。公表データーによると、2014年に取り締まった違法環境問題は明らかに増えている。環境違法を徹底的に取り締まり、APECブルーを引き止めるというのは全国民のコンセンサスとなっており、大型化学工業や高度汚染の発展モデルは必ず淘汰される。

遅福林は、「良好な生態環境は基本的な公共ニーズとなっているため、政府が提供すべき公共製品にもなるわけだ。これまでエネルギー資源と生態環境には比較的大きな余地があったが、今環境の許容能力は上限か上限近くに達している。グリーン低カーボンは主流になるだけでなく、中国経済の構造調整や生産方式の転換を行う重要な目標の1つになる」と話す。

「キーワード8」リスク分解のメカニズム

不動産価格の高騰は「マイホームを購入できず子供の養えない」という第一線の都市で働くサラリーマンたちの泣き声を誘い、それによってもたらされる金融リスクは軽視すべきものではない。経済成長の低空飛行中において、過剰な生産能力や地方債務を含む潜在的リスクが顕在化しつつあり、ハイレバレッジやバブルを主な特徴とする各種リスクを分解することは今後も続くであろう。

「不動産や地方政府債務といった潜在的リスクの存在は改革を通じて解決しなくてはならない。地方政府が新しい街づくりに熱中するのは現行の経済モデルや財務・税体制と密接に関わるものだ。債務返済期限の接近、地方債務割合の上昇といった問題もかなり手ごわい。将来、リスク分解の体制・メカニズムを構築し健全化する必要がある。そうすることによって、「当政府の債務は次政府が返済する」というような債務危機が免れぬことになる」と遅福林が指摘している。

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