習近平主席は北京APEC首脳会議で、中国経済の「新常態」(ニューノーマル)の内容を体系的に明らかにした。多くの企業とりわけ民間企業は、この「新常態」にいかに順応し、新たなチャンスをつかみ、新たな成長分野を作り出すかという歴史的な課題に直面している。
民間投資総額は現在、2006年の年間5兆元から20兆元余りに増え、投資総額に占める民間投資の割合は48%から65%に拡大している。民間経済による投資の成長率はここ数年、国有経済による投資を4ポイントから5ポイント上回っており、今年上半期は国有経済における投資成長率が16%だったのに対し、民間経済の投資は20%にのぼった。総体的に見て、民間投資の環境はいくらか改善し、民間企業は自信を高め、民間投資の成長の内的原動力はさらに活性化されている。
民間企業の発展は現在、新たなチャンスを迎えている。具体的には、第一に改革によるチャンス、第二に革新によるチャンス、第三に構造調整の余地によるチャンスの3つが挙げられる。第一の改革について言えば、改革の目的は生産力を解放し、発展させることにある。中央政府と国務院は、改革の加速や改革の深化、改革の強化を通じて経済の内的原動力と市場潜在力を引き出すという方針を明らかにしている。行政許認可制度の改革や独占産業改革、混合所有制改革などは、民間経済の発展にチャンスを与えている。